2016_02
10
(Wed)11:55

白旗あげて

敦賀教ご本尊の生誕記念日。そして拙宅の2周年を祝いまして…

2016/2/10





「明けましておめでとうございます」
「蓮、明けましておめでとう。ゆっくり休めたか?」

元旦までハードワークが続いた分、仕事始めは少しゆっくりめのものとなった。お陰でキョーコを温泉にも連れていってやれたし、蓮は社の配慮に礼を述べるとアクセルを踏んだ。年始の挨拶回りだろうか、少し交通量の多い道を車は進む。
スケジュールの簡単な説明を終えた社が手帳を閉じながら尋ねた。

「で?話し合ったのか?」
「…いえ」

何を、と言わなくても分かる。2人の間に幾度となく話題にのぼってきたのだから

「そんな顔するくらいなら話し合えばいいじゃないか。時間はあっただろ?」
「折角のオフが雰囲気悪くなったら嫌じゃないですか…。」
「断られる前提かよ。お前、自分の事となると本当に後ろ向きだな。」
「…どうせ根暗ですよ」
「拗ねるなよ。『そろそろ公表しないか』って軽く切り出せばいいじゃないか。断られたら『また考えといて』ってこれまた軽く言えばいい。」
「社さんみたいにサクッと軽くはいけません」
「人をウエハースみたいに言うなよ」

そう、2人の間で幾多と話し合われてきたのは、この若手No.1人気俳優の唯一無二の存在と言える恋人との交際公表問題である。

「まあ、お前も偉いよな。キョーコちゃんから言い出してくれるのをじっと待ってさ。もっとグジグジ言うのかと思った。」
「俺は元々我慢強いんです。」
「キョーコちゃんに関しては麩菓子並みと思ってた」
「…」

だんまりを決め込んでいると社の携帯が着信を告げる。愛想のいい声で新年の挨拶をするマネージャーをチラリとみて、密かにため息をついた。


付き合い始めた時、18歳だったキョーコは交際を公にしたいという蓮の希望に尻込みしたし、事務所も高校生なのだから時期尚早という意見だった。
確かに22歳とはいえ、抱かれたい男No.1なんて言う大人なイメージで世間に捉えられている男との関係はキョーコに負担になるかもしれない。2人ならそれを乗り越えられるという思いも勿論あったが、キョーコへの負荷が圧倒的なのは明白だった。
1年遅れて高校に入ったキョーコが卒業するのは19歳の春だ。そのタイミングで再度話をしようと思って事務所の方針に従った。だが、キョーコは高3の夏の終わりに某国営放送4月スタートの朝ドラの主役に内定したのだ。朝ドラのヒロインにはスキャンダルはご法度。交際を公表など出来るどころか逢うにも気を使う日々が続いたが、恋人の頑張りを無駄にしないために蓮はそれを受け入れ応援した。

実際、キョーコは頑張った。
朝ドラ「かなめかな」はモデルがあまりにマイナー過ぎ、キャスティングも地味だと前評判はかなり低く、この所ずっと高視聴率が続いてきた朝ドラの勢いを止めるのではと言われながらのスタートだった。だがキョーコはその逆風をバネに、明治から平成の戦争や災害を乗り越え女子教育に情熱を注いだ主人公を生き生きと演じてみせ、それにつられるように共演者の熱演がドラマを盛り立てた。見ているこちらが少々妬ける位仲睦まじく主人公のよきパートナーだった夫が亡くなった時など「くに様ロス」なんて言葉がネットで踊った程だし、舞台となった女子大は志願者急増に嬉しい悲鳴をあげたらしい。

歴代の朝ドラの中でも上位に入る視聴率のまま9月末に最終回を迎えてからもキョーコはあちらこちらに引っ張りだこで、そうこうしているうちに彼女は二十歳になった。
その数日後大晦日の歌合戦、蓮はゲスト審査員として、応援コーナーに朝ドラメンバーと壇上にたつキョーコを見つめた。
会場からの割れんばかりの拍手と歓声に迎えられ、少し緊張しながらも堂々とマイクをもつ姿は、紛れもなく彼女が一流の女優としての階段を昇りはじめたことを証明している。

蓮もまた拍手を送りながら込み上げる想いを表情に出すまいと必死だった。負けられないな、という気持ちと、よくここまで、という気持ち…様々な感情で胸が熱くなり、この美しい人は己の恋人だと声高らかに叫びたくなった。

もう何を尻込みすることがあるだろう?役者としてのキャリアはまだまだ違うかもしれないし、演技力では一生追いつかせる気など蓮にはない。だけどかつてまだまだだと言っていた女優と言う立場ににキョーコは確実になっている。
きっとキョーコも同じように思ってくれる。そう思って新年を迎えたのだったが、オフの間彼女の口からその話題が出ることはなかった。


もどかしい気持ちのまま一月あまりが過ぎ、蓮は己の誕生日を控え室で迎えた。
日付が変わったと同時にスマホが着信を知らせる。

「はい。」
『私です。お誕生日おめでとうございます』
「ありがとう。」

ふふ、と電話口のキョーコが柔らかに笑う。

『おめでとうの一番乗り出来て嬉しいです。』
「うん、俺も一番にキョーコの声が聞けて嬉しい。」
『撮影まだかかりそうですか?』
「まあ覚悟の上だから。そのかわり今晩は早めに上がれるしね。」

先日の大雪で撮影スケジュールが遅れた分を取り戻すべく組まれたてっぺん超えの撮影。それが終わり次第近くのホテルで仮眠を取って朝からはCM撮影が入っている。

『私も今日は「きまぐれロック」の生放送だけですし9時前には上がれると思います。お祝いできるの楽しみにしてますね。』
「うん。それを励みに頑張るよ。じゃあ今夜…愛してるよ。」

控室の隅っこで缶コーヒーをすすっていた社がブルリと身体を震わせた。

「甘い。甘ったるいぞ。蓮。」
「恋人同士の電話聞かないで下さいよ。」
「仕方ないだろ。事務所からの電話と打ち合わせってことで控室に入ったのに、俺が廊下ウロウロしてたら変だろう?。」

丁度休憩が日付が変わる時間帯だったために控室に逃げ込んだのだ。仕事だから仕方ないこととはいえ、出来る事なら最初のおめでとうは愛しい人の口から言って欲しいと思うのは恋する男としては仕方のないことだろう。

「俺からも24歳おめでとう。」
「有難うございます。」
「何もプレゼント用意してないけどな。」
「明日のオフが何よりのプレゼントですよ。」
「ふふふ…そうだろう?そういえばキョーコちゃん、誕生日プレゼント何くれるんだろうなあ?。」
「何がいいか聞かれたからリクエストしましたよ?」
「…何を?」
「手袋です。」

物持ちのいい蓮はプライベートではずっと同じ手袋を使ってきた。初めてアルマンディと契約した時に手にしたそれは思い入れのある物だったし、上質な皮とカシミヤの裏生地は暖かくとても気に入っていたが流石に古びてきた。過去を受け入れ最愛の人と前へと歩き出したこの機会に新しくするのもいいかと思ったのだ。

「へえ、手袋ね。それなら値段的にもキョーコちゃんも手が届くしいいんじゃないの?」
「ええ。それに裏地にちょっと刺繍入れてくれるみたいですよ。」
「あー。得意そう。いいね。世界に一つだけ。」

社はチラリと時計を見ると立ち上がった。

「そろそろ出よう。皆お待ちかねだ。」
「え?まだだいぶ時間有りますよ?」
「ぶぁか。敦賀蓮の誕生日だぞ?サプライズのケーキ用意して今か今かと待ってるよ。」
「それ言っちゃったらサプライズになりませんよ。」

苦笑して蓮も立ち上がり、控室を出た。
スタジオに入った途端鳴らされたクラッカーと大きなケーキに目を丸くして見せながら、蓮は全く別の事を考えていた。

正月明けに社に話したことには少々嘘がある。
公表問題の意見が一致しないことでギクシャクして、折角二人きりで過ごせる休日を台無しにしたくなかったのも勿論本当だ。
だが何より、蓮はキョーコの意思で彼女の口から「公表したい」と言ってほしいのだ。

分かっている。

仕事は順調な上に、かけがいのない彼女との仲は良好。電話越しとはいえ誕生日を一番に祝ってくれて、今夜は心のこもったご馳走とプレゼントまで用意してくれている。

何が不満だ?

公表するしないの話だって、いずれ結婚という話になった時には否応なしに世間に知らしめることになるのだ。それに年が明けてからは割と堂々と2人で外も歩いている。どういうわけか気づかれたことはないが、スクープされる日だってそう遠くはない。

だけど


律儀に24本用意されていた蝋燭を胸に溜まった想いを吐き出す様に吹き消すと、再びおこった拍手と祝福の声に応える。


人は貪欲だ。

それでも尚、キョーコの覚悟が欲しい。
誰が何と言おうともこの人の傍に居るのだと、愛しているのだと。

あの大晦日の夜に蓮が感じたように、キョーコにも蓮を己の恋人だと何人にも渡さないのだと、強く強く思って欲しい。その意思を明確に示して欲しい…そう願っているのだ。

自分が想うように、想って欲しいだなんて

なんて…なんて我儘な。


*
*

誕生日最後の仕事はTBMでの打合せだった。

「そろそろ始まるな。気まぐれロックの生放送。」

エントランスホール壁に設置された液晶パネルを見上げて社が言った。
時刻はまもなく7時。打合せの約束には少し余裕がある為、足の動きは自然とゆったりとしたものになる。

オープニング曲に合せてブリッジロックの叫ぶタイトルコールがホールに響いた。
番組が4周年を迎えるらしく、それを記念しての2時間スペシャルらしい。

「4周年か。このご時世で凄いな。」
「そうですね。」

4年。それはそのままキョーコと再会してからの時間に当てはまる。思えばあの時から鶏の着ぐるみなんて姿でもキョーコは蓮の心にスッと入り込んできたのだった。
番組の思い出話で盛り上がる画面に合せるように、キョーコとの思い出にふけっていた蓮、に少し離れた場所から声がかかった。

「いたいた。敦賀くーん!」

声をした方をみると、いずれも名の知れた芸能レポーター3人がこちらに足早に向かってきていた。
隣の社の肩に力が入ったのはもはや条件反射と言っていい。

「これはこれはみなさんお揃いで。どうしました?。」
「どうしました、なんていやねー。今日は敦賀君の誕生日じゃない。直接お祝い言いたかったのよ。24歳おめでとう。」
「そうそう。さっきまで情報番組の芸能座談会ってコーナーで3人一緒でさ。敦賀君の誕生日だなって話してたんだよ。」
「覚えてくださるなんて光栄です。有難うございます。」
「若手№1を忘れる訳ないでしょう?今年こそビックなネタ提供してよ?。」
「またまた。行方さんが出していらした新年の芸能界熱愛予想に俺出てませんでしたよね?。」
「やーん。見てたの―?」

他愛もない話で盛り上がりながらも、神経はずっと芸能リポーターたちの頭上にある液晶に向いていた。

『リーダー、きまぐれの歴史なんてここに集まってるみんなはあんまり興味ないみたいやでー。』
『え?じゃあなんで観に来てるのさ?。』
『ゲスト目当てに決まってるやん。そうやんなー?』

画面の向こうがドッと騒がしくなる。

『ほな皆さん待ちきれんみたいやしお呼びしようか?。』
『前半のゲストは…今となっては信じられへんけど、初代坊!』
『『『京子ちゃん!!!』』』

「あ、きまぐれのゲスト1人目京子ちゃんなんだ。」

歓声につられて振り返ったレポーターが呟いた。

「敦賀君に、ブリッジロック、そして京子ちゃん。LMEはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いですね。今年はどんな新人が出てくるのか楽しみだ」

かけられた言葉に社が丁重に礼を言う。
その間にもキョーコを挟んでのブリッジロックのトークは続いている。話題は去年の朝ドラからバレンタインに移ったようだ。

『一緒に仕事してたころは俺らもチョコもらってんけど、この手作りチョコが激ウマやねん!』
『完全義理やったけどなー。』
『義理でもすっごく嬉しかったよ。』
『京子ちゃん、本命チョコ誰かにあげるん?』
『誰もおらへんのやったらリーダーに是非!』

流石芸能リポーター、蓮との会話をつづけながらも3人の意識は画面に向かう。旬の女優京子の恋愛事情は是非とも知りたいところだろう。
義理チョコを褒められて照れていたキョーコが背筋をしゃんと伸ばした。

『私、本命にはチョコレートはあげないんです。』


突然の爆弾発言に、しん、とスタジオもエントラスホールも静まり返った。


『…え…っとチョコじゃない何かはあげるってこと?』
『はい。ワインゼリーって決めてます。』
『ほ、本命いるんや。』
『はい。』

少し頬を染めながらも、まっすぐ前を見るキョーコの姿勢は変わらない。


まっすぐに

堂々と

スタジオの光の中でキョーコは告げた。


『とてもとても…大事な方がいます。』


「ちょ、ちょっと!ビックニュース!」

画面の喧騒より先に芸能リポーターが声を上げる。

「行方さん知ってました?」
「全然!えーファンサイトでも全然そんな気配無いって話だったのに。」


蓮は画面越しのキョーコに釘づけだった。


少々恥ずかしそうに頬を染めながらも、彼女は光の中で凛として立っていた。

誰よりも好きなのだと
正々堂々胸張れる付き合いをしているのだと。
これからも一緒なのだと。


(参ったな…)

覚悟を決めて欲しかった。
でも、それは蓮に一言「公表しましょう」そう告げてくれればいい。そう思っていた。

だけど一度腹をすえた彼女には…


一生勝てる気がしない。


「ね、敦賀君、何か知ってる?事務所の先輩後輩で結構仲いいでしょ?」
「ちょっとヒントくれるだけでいいからさ。」

芸能リポーターの探りに我に返り、3人の顔を見回した後、にっこり笑う。

「俺…今日誕生日なんですよね。」
「へ?…ああ…うん。」
「最高の…プレゼントですよね。」

そう告げた蓮の笑顔はリポーターたちが今まで見てきたどれよりも神々しかった。百戦練磨の彼らの魂が抜かれるほどに。

はっと気づいた時。蓮とマネージャーの姿は跡形もなく消えていた。



足早に打ち合わせに向かいながら、なんだか社が笑いをこらえている。

「なんですか。気持ち悪い。」
「いやさ。してやられたと思って。」
「…誰にです?」
「キョーコちゃんだよ。あれは周到に準備した上での発言だね。」
「なんで分かるんです?」
「松嶋部長から指示が出てたんだよ。CM関係諸々の更新や新規契約は出来る売る限り2月中旬以降にしろって。」

契約してすぐのスキャンダルでは先方に失礼にあたる。交際を発表して後にそれでもという企業と契約できるように。

「事務所にはすっかり根回し済みだな。発言も同じ事務所でしかも自分が卒業した番組だ。これからあっちこっちで流れるぞ?最高の宣伝じゃないか。それにさ。」

取りだした手帳のページは明後日の予定。

「オフ明け最初の予定が社長との打ち合わせ。お前…これ絶対金屏風用意されてるぞ。」

そういえば誕生日プレゼントが何がいいか聞かれたのは確か…正月休みの時。
あの時とっくにキョーコは覚悟を決め、蓮の誕生日プレゼントを決めていたのだ。

「かないませんね…。」

手帳にかかれた社の筆跡をまるで眩しいものでも見るかのように眼を細めた。

覚悟を決めて欲しい?
こうと決めたキョーコには絶対に勝てる気がしないくせに。


だったらいっそ…

「打合せの後、迎えに行っていいですか?」
「敦賀蓮らしく花束でも用意しとくか?」

楽しげに笑う社に蓮も笑う。

「お願いします。」


さあ、お姫様を迎えに行こう。

白旗の代わりに花束抱えて。


(fin)




敦賀さん、お誕生日おめでとうございます。
どうか今年は妖精ではなく人間敦賀さんもしくは久遠さんとしてキョーコちゃんとチューが出来ますように。
2人が互いに支え合える未来がやってきますように!

やたらめったら長くてすいません。前後編に分ければよかった。
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コメント

Re: 2周年おめでとうございます!!!

>まじーん様
本当にありがとうございます!!!
2年たってもいまだにネット初心者から抜け出せません。こちらこそガッツリでもコッソリ憑いていくので、よろしくご指導ご鞭撻くださいませ<m(__)m>

キョーコちゃんは凝り性ですのでやるなら徹底的だと思います。
敦賀さんには一生幸せに尻に敷かれて欲しいです。

でも関西人の私としては花束抱えて迎えにくるなんて敦賀さん以外の人だったらアウトですねえ(笑)

2016/02/19 (Fri) 00:12 | ちょび | 編集 | 返信

2周年おめでとうございます!!!

蓮さんには内緒に、仕事のことも会社とちゃんと打ち合わせして、芸能人として後ろ指をされることのない完璧なお膳立て済み!

大人になり、実力をつけた、女優京子さんのカミングアウト。
格好良いです。«٩(*´ ꒳ `*)۶»

花束を抱えつつ、飛び切りのプレゼントの「現物」を受け取りに行く蓮さんの表情を見れば、金屏風の前に並ぶより早く「婚約報道」ぐらいは出そうですね。(笑)

ブログ公開の短編なのに、ものすごく読み応えがありましたーーー!

3年目もしっかり憑いていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

2016/02/16 (Tue) 20:53 | まじーん | 編集 | 返信

Re: タイトルなし

>ひろりん様
有難うございます!やたら長いと思いましたが切りどころがないなあと思ったので「読み応え」に感じていただけて嬉しいです。
蓮誕&2周年ということで王道の王道を目指しました(笑)
書いてる私が言うのもなんなんですが、関西在住だからでしょうか?花束なんて抱えてお迎えなんてキザが許されるのは敦賀さんだけのような気がします。

2016/02/16 (Tue) 01:07 | ちょび | 編集 | 返信

ちょび様

こんにちは。
やたらめったら長くて・・・いえ全然‼読みごたえがあってすっごく嬉しかったです!
こういう光景はスキビファンみんなの願いですよね。蓮様の愛に包まれて、キョーコちゃんも勇気と自信が持てたんですね!粋だなキョ-コちゃん。
この後もしかして蓮様乱入!?なんて、しないでしょうが、二人そろっての会見みたいですね。放送後のてんやわんやも。
蓮誕に幸せになるお話しありがとうございます!
遅くなりましたが、蓮様お誕生日おめでとうございます!

そして、目指せ「きまぐれ」長寿番組‼

失礼いたしました。

2016/02/12 (Fri) 14:14 | ひろりん | 編集 | 返信

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