2014_04
11
(Fri)21:00

時にそれは驚くほどに(前篇)(L/M/E春のカラオケ大会)

小さい文字moka様の音頭により開催されている「L/M/E春のカラオケ大会」

ただ楽しく拝聴するだけのはずが…頭の中をとある曲が回り始めて…ついにマイクを持ちました!ちょびは音痴だから実際は歌いませんけどね!

なお、実況中継場所はこちらです↓

~LME春のカラオケ大会画像中継場~






2014/4/11初稿、2014/12/31一部修正




■時にそれは驚くほどに(前篇) (L/M/E春のカラオケ大会)


涙目の最上キョーコが発見されたのは、桜も散った4月某日ラブミー部部室。
発見者は琴南奏江。

「モッ、モッ、モー子さぁ~ん」

目をウルウルしながら自分いにじり寄ってくるキョーコを見て、奏江はドアを開けなければよかったと心から後悔した。

奏江は学習している。
キョーコがこんな風になっている時は十中八九長身の恋人が絡んでいるに違いないのだ。そして大体、キョーコの考えすぎや勘違いによるもので、あとに残るのは口の中の甘ったるさだけなのだと。

しかし、この世の終わりのようにエグエグと泣いているキョーコは文句なしに可愛い。なにより、この動物がこんな姿をさらすのは奏江に心を許している証拠なのだ。
幸いにというか、不幸にというか本日の仕事は終わっている。

奏江は「モー、しょうがないわね」と大げさにため息をつくと、腰に手を当ててキョーコの顔を覗き込んだ。結局はLMEの看板俳優と売出し女優との惚気話を聞くことになるのだ。場所は選ばなくては

「ほら、立ちなさいよ。話ならいつものカラオケボックスで聞いてあげるから」
「カラオケッ、カラオケといったかね!!?」

♪♪ジャーン!♪♪

けたたましい効果音と共に扉が開かれた。

「素晴らしい偶然!いや必然!行こうじゃないか、カラオケに!」

ヒデキを髣髴とさせる衣装で登場したのはLME社長であるローリィ
おつき集団の手にはギターに、マラカス、ペンライト…。なんだか異様に皆の衣装が眩しいと思ったら、褐色の執事が持っているのはミラーボールだ。

(ハンディタイプのミラーボール?わざわざ作ったのかしら?)

そんなどうでもいいことを奏江が思っている隙に、2人の身体は拘束されて運ばれていた

「行こう!歌おう!愛の歌を!」

遊びだした社長を止めれるものなど誰もいない。こうなったらあきらめるしかないのだ。

*
*

どうやら社長が貸し切っているらしい近くのカラオケ店
運ばれる途中、チラリと見えた別の部屋では松島や椹をはじめLMEの社員は勿論所属芸能人が歌っている。

そして放り込まれた305号室
ローリィが熱唱し、奏江とキョーコも一曲ずつ歌わされ、全員で踊ると

「では、ちょっと他の部屋を回ってくる。しばらく2人で楽しんでいてくれたまえ」

回ってくるということは、帰ってくるまでこの部屋にいろということなのだろう。

(まあ、いいわ。どうせ来ようと思ってたんだし)

それより2人になったこの機会を逃してはならない。奏江はキョーコの横に座ると話を促した

「で?何があったのよ」
「…今晩は社さんをお招きして、たこ焼きパーティをするはずだったの」

事の発端は1週間ほど前、同棲を始めた二人が仲良く晩御飯を食べていた時に遡る。
ついていたテレビに映るのは百瀬逸美。
どうやら主演映画の宣伝らしい、舞台となった大阪の街を番組の司会男性と一緒にブラブラとしている。

そんな画面を見ながら、ダークムーンの思い出話に花を咲かせていた2人だが、逸美がたこ焼きを食べている画面で蓮がポツリとつぶやいた

「そういや、たこ焼きって食べたことないな」

えっ、と関西人キョーコが反応した

「ないんですか?一度も?」
「ないなあ。ゲストで出たバラエティとかでも食べる機会なかったよ?」

デカイ身体の割に食べない蓮には食べ物の絡んだ仕事を極力避けている上に、“敦賀蓮は粉ものじゃないだろ”という敏腕マネージャーの調整の結果である。

「アイツの実家にもあったんですよ。たこ焼き器。だから時々作ってましたよ」

カッコつけのくせに味覚はお子ちゃまのショータローはたこ焼きも大好物だった。だからショータローのリクエストもあって、夕飯がたこ焼きという日が時々あったのだ。
女将さんの作った生地を、小学生のキョーコとショータローが丸める。
それをいつもは作る側の板長がビールを飲みながら「うまい。うまい」と食べて…

旅館という職業柄、世間一般の晩御飯に比べてかなり遅い時間に開かれるたこ焼きパーティだが、キョーコも楽しみだった。

「蛸の他にも、ソーセージとか、ひき肉とか、具を変えて…おもしろいですよ?」

そこまで話して、禁句のショータローの名前を出したことに気付き、キョーコは不安に思いながら向かいに座る蓮の顔を見る。
浮かべているのは優しい笑顔
子供時代の温かい思い出を喜んでくれていると気付いてキョーコは頬が熱くなった。

「うちでもやろっか?」
「えっ?」
「たこ焼きパーティ。俺もたこ焼き作ってみたいな」

2人じゃ具を色々楽しめるほど食べれないから、社さん招いてみたらどうかな?蓮の提案をキョーコは快諾した。

そしてその約束の日が今日なのだ。

「7時に事務所で待ち合わせして3人で買い物する予定だったけど、私早くに仕事が終わったの。だから先に買い物しとこうかと…」

偶然同じ局にいる。それなら電話より直接会って、具のリクエストを2人に聞こう。蓮にちょっとでも会いたいという乙女心をにじませて、キョーコは足を弾ませてスタジオに向かった。

「ちょうど休憩中だよ」

社に案内されて蓮を探すと、台本を片手に共演女優に何か質問されている様子の恋人が目に入った。

ゆるやかなウェーブがかかったロングの髪。華やかな化粧が映える顔立ち
細い割に出るところは出た身体は爪の先まで丁寧に手入れがされていて…

キョーコは立ちすくんだ
別におかしい距離感ではない。蓮も色を全く感じさせない微笑みを浮かべて普通に対応している
なのに
美しいその瞳が熱っぽく蓮を見つめている。
ただそれだけで、キョーコの心はひどくざわついた。

くるりと踵を返した恋人に気付いた蓮が追いかけた。
様子のおかしいキョーコをなんとか楽屋に押し込んで

「どうした?何かあった?」

うつむくキョーコの顔を覗き込む。

「どうせ、私がどんなにたこ焼き食べたところで胸は膨らみませんよ…」

キョーコから発せられた言葉に蓮は戸惑った

「えっ?」
「どうせ、あんなにピカピカした身体じゃありませんよ!所帯臭いですよ!」
「えっ?」
「いつも、いつも、あんなのいっぱい引き寄せて…」

敦賀さんの…敦賀さんの…

「敦賀さんのポンポンチキ---------!!!!」

そう叫んで、蓮を置き去りにして逃げたのだ。

*
*

再び瞳を涙でにじませてキョーコが奏江にすがりつく

「モー子さぁん、今度こそ敦賀さんに嫌われちゃったよねぇ~」

奏江は眉間に思いっきり皺を寄せた

(あ~ほんとっ、馬鹿馬鹿しいっ!!!)



≪続きます≫





歌出てない( ̄□ ̄;)!!
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3. キョコさんのヤキモチ。

蓮さんからすれば、嬉しいことですよね。
(で、そのあと逃亡され、会えないのは困っちゃうと・・・・)

モー子さん、お疲れ様です。

時にそれは驚くほどに・・・・これがなんなのか、楽しみにしてます。( ´艸`)

2014/04/12 (Sat) 17:14 | sei #79D/WHSg | URL | 編集 | 返信

2. Re:ポンポンチキー

>mokaさん
参加させていただいて有難うございます。
ポンポンチキーは以前小っちゃい子が喧嘩しながら叫んでいたのが耳に残っていたんです。
たぶんその子の造語です。(笑)

2014/04/12 (Sat) 12:54 | ちょび #79D/WHSg | URL | 編集 | 返信

1. ポンポンチキー

ご参加ありがとうございます!
密談カラオケが、何故か?!
楽しいです~

どうなるんだろう、わく、わく
いい子にして待ってます。
もう、ポンポンチキーがなぜかつぼ。
蓮さんがオロオロしながらも目が点になって、携帯辞書とかひきそうですね。

2014/04/11 (Fri) 21:12 | moka #79D/WHSg | URL | 編集 | 返信

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