2014_05
01
(Thu)13:54

1歩いっぽ(17)

今回短い分、明日も更新できそうです。
BWながら、週3更新達成できそう♪

冬ドラマという設定にしたせいで、キョーコちゃんの誕生日もクリスマスもお正月も華麗にスルーです…。
いつか番外編って感じでそういうの書けたらいいなあ。

2014/5/1初稿、2014/10/7一部修正
世界はバスケを中心に回っていた
それが僕にとっての“日常”
これからもずっと続くと当たり前のように思っていたそれは、あの事故であっさりと消え去った

『日常生活には支障ありません』と押し出された新しい世界で僕は知る

僕はなんて世間知らずで
あの小さな世界でどんなに守られていたかを



■1歩いっぽ(17)~それは姿を現し始める~



「視聴率、内容的にも注目すべきは『君のいる世界へ』だろう。
『BOX-R』で注目された安南監督は原作のもつ繊細さを損なわず、新しい作品観を表現しようとする意図が感じられる。
若い俳優陣の熱演の中でもやはり突出しているのは敦賀蓮。制作発表時の外見的変化にも驚かされたが、彼の演技は大人になる寸前の不安定さ、自己へのもどかしさを見事に表現し、瑞々しささえ感じられる…」


新聞を読み上げてたキョーコは顔を上げるとほぉーっと息をついた

「やっぱり敦賀さんってすごい。この批評家、凄く辛口で有名なのに」
「確かに油断してると引き込まれるというか、演技させられそうになるわよね」

奏江が顔をしかめて言った。
千織も読んでいた雑誌から顔を上げて言う

「ファン層は確実に広がったんでしょうね。ロケ先でも『かわいい!』とか声かかってましたよ。
この前“家庭教師にきてほしい有名人”ランキングでもトップになってましたし」
「どんなランキングよ。それ」
「ドラマも後半に入ってきて盛り上がってきたから、いち視聴者の私も楽しみ。」
「そうですねえ。主人公の恋心がチラホラ見え始めて『どうなるんだ?』とか『ちゃんとくっつかせて欲しい』とかいうメール殺到しているらしいですよ」
「…どうなるの?」
「何よ?気になるの?」

奏江の問い掛けにキョーコは慌てて手を振った

「いや、別にそんなわけじゃないの」
「ドラマで気になることがあるんだったら、敦賀さんに聞けばいいじゃない。ほぼ毎日電話かかってくるんでしょ?」

キョーコは振っていた手を握りしめた。

自分の中にある嫉妬という感情
ショータローの時は認めるわけにはいかなかったそれが今はしっかりと存在を主張していて…

だが、蓮の告白を保留にしておいて居心地のいい先輩後輩の関係にいるのは自分なのに、それを蓮に見せるわけにはいかない。
そんな風にぐるぐる考え出すと、蓮との電話で愛華の話題さえ出せなくなってしまった。
情報がないと色々勝手に二人の姿を想像してしまい、また考えての悪循環

キョーコの18歳の誕生日の『おめでとう』も、新年の挨拶も蓮は一番に言ってくれたというのに。


奏江と千織はそっと目くばせをした。

「ねえ、1月で朝ドラのあんたの撮りはほとんど終わったんでしょう?」
「うん、そうだけど?」
「じゃあ、こっちのドラマの現場に差し入れでも来てくださいよ」
「えええっ?」
「監督や、薪野さんも喜ぶと思いますよ」

確かにこの目で蓮と愛華の姿を見てみたらなんてことはなくてきっと安心できるのだ。
だけど…

まだ思いきれないキョーコに奏江がダメ押しの一言を言った。

「クライマックスに向けて撮影が詰まってて、疲れのせいかちょっと甘いもの食べいのよね。でもカロリーがね…」

キョーコは食いついた。それはもはや条件反射と言っていい。

「まかせて!モー子さんっ。ヘルシースィーツ現場に差し入れるからね!」

早速メニューをブツブツ考え出したキョーコをみて、奏江と千織はため息をついた。

「全く。めんどくさい子ね」
「さっさとくっつけばいい話だと思うんですけど…まあ、色々あるんですかね」
「…そうね。」

2人がキョーコを見る目はとても優しい。



(18に続きます)
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2. Re:親友二人、グッジョブですね!

>seiさん
うふふ
親友たちとヤッシーがいなければ蓮キョはカップル成立しないんじゃないの?と思うのです( ̄▽+ ̄*)

2014/05/01 (Thu) 21:30 | ちょび #79D/WHSg | URL | 編集 | 返信

1. 親友二人、グッジョブですね!

キョコさんの応援団に、

蓮さんは頭が上がりませんね。

( ´艸`)

2014/05/01 (Thu) 19:58 | sei #79D/WHSg | URL | 編集 | 返信

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